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Anemaziro~アネマジロ的考察~

Anemaziro~アネマジロ的考察~

SWAN LAKE (トニー賞受賞作品)

2003.3.12

トニー賞を受賞したという白鳥の湖を鑑賞してきました。
チャイコフスキーのこの音楽を聴いて演出家マッシュ・ボーンは「クラシック・バレエ」の振付では十分に表現しきれていない。音楽は非常に情熱的で、それ以上に怒りと暴力性を感じる。それなら白鳥は男性が踊ってはどうか?と感じたそうです。

ストーリーは王子のベッドルームの1幕から始まり、同じくベッドルームの4幕で終わります。Barのシーンがあったり、劇中舞台のようなひょうきんなバレエもあり。

白鳥はみな男性です。上半身裸身で七分のようなタイツに白鳥の羽を模したものがついています。
振付もストーリーも 私たちが知っているものとはまるっきり違います。

オスの白鳥に恋した王子は 舞踏会でそれと似た男性に出会います。その男性が母である王妃に寵愛を受け嫉妬し、王妃に銃を向け、撃たれかかりますが、一命をとりとめます。
最終幕。鉄格子がはめられた自分のベッドルームに鎮静剤を打たれて横たわります。
ベッド下から 中から湧き出すように這い出してきて 再び踊る白鳥たち。それが王子の幻覚なのか 現実なのか。王子は白鳥たちに足蹴にされ、つつかれさんざんなめにあわされます。それをかばうくだんの白鳥も 他の白鳥から追われます。
ベットにたどりつき、横たわる王子。彼は息絶えてしまうという結末です。

「よかったわね~」といいながら帰る方々もいたのですが、私には 衝撃的でした。同じ音楽が こうも違う解釈になってしまうものかと・・・
踊りに詳しくない私は クラシックバレエではないとはわかるのですが、モダンバレエに属するものかどうかすら わかりにくい振付でした。
「はぁ~」とため息をつきながら、某有名なバレエ団の普通の白鳥の湖のDVDでも買おうかな・・・と思いながら家路についたのでした。


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